前回の数学編その2で
「計算ミスは、『計算過程を論理的に書く癖』をつければ、見直しの段階で発見できます。数学を不得意としている学生には、この『計算過程を論理的に書く癖」がほとんどありませんこの癖をつけるには、『自分で意識して癖を付ける』以外方法はありません。」と書きましたが、今回は、具体的にどうすればいいかお話します。
日大統一テストはマークシート方式のため、解答群から正答を選択しさえすれば得点可能です
数学を不得意としている生徒さんは、得点のための必要性を感じないためか、解答までの思考過程を数式で表すことをしないか、あるいは、できないため、計算過程がメモ書程度になっている場合がほとんどです。
数学は論理的な学問ですから、自身の思考過程を計算式に置き換えることが重要です。思考過程を紙に書いて残しておけば、見直しの際ミスに気付きやすいことになります。
そこで、「計算過程を論理的に書く癖」をつけるためには、
1. 過去問を解く際、大学ノートに解答に至るまでの計算過程を面倒臭がらずに記載する
上記指導すると、「そんなことやっていたら、解答時間がなくなる」と反論されることがしばしばあります。でも、果たしてそうでしょうか?確実に得点するためには、この方法が最良です。解答時間が足りないのは、概して練習不足が原因です。
2. 正解の場合、それだけで満足せず、解答に至るまでの計算過程が正しかったか、解答例を見て検証する。解答例と自分の解答手順の違いを検証する。
3. 不正解の場合、解答例を見て、不正解の理由が計算ミスか思考過程が誤っていたのか判断する。
計算ミスだったら、自身の残した計算過程を検証し、単なる計算ミスかそれとも他の問題(例えば、公式の記憶違い)かを突き止める。
思考過程が誤っていた場合には、自分が何故そのように考えたのか検証する。
上記作業は、一般的に相当意志が強くないとできません。
できれば、教師の指導を受けることが望ましいと思われます。
それではまた。
↓教科書より、判りやすいと思います。