今回は、平成23年度の過去問を題材に、本番における解答手順についてお話します。
平成23年度の問題を見てください。この年の問題は、高得点を狙えました。
<解答手順>
1、「開始」の合図と同時に、問題数を確認する。
平成23年は8問あったので、1問につき70分÷8問≒8分/問、となることを確認し、問題文の脇に1問8分と記入しましょう。
2、捨て問を決める
自分の選んだ捨て問に×をつけてください。捨て問については、計算ミス及びマークミス見直しを十分行った後、それでも時間があった場合にのみ解いてください。
平成23年では、捨て問にするほどの難問はありませんでした。
しいて挙げるとすると、過去問であまり見かけない第7問と計算が大変そうな第4問の(2)と第8問の(3)くらいでしょうか。
3、捨て問以外の問題のうち、簡単に解けそうなものから解き始める
初めの一問につまずくと精神的ダメージが重くのしかかります。問題をもう一度ざっと見て、必ず解けそうなものから解いてください。
平成23年では、第1問から解くのが順当でしょう。
詳しい解説は、清水書院の「統一テスト問題と詳解」
を見ていただくとして、少し補足説明します。
①第3問
順列組み合わせの問題を見たとたん、捨て問にする生徒さんがとても多いと感じます。
解答の選択肢をよく見てください。一番多くても、Lの125通りですよ!
解答法が思いつかなくても、125通りくらい数えましょう。
ちなみに、(3)は例えば<1、2、3>の順列が、3!=6通り。<1、3、5><2、3、4>、<3,4、5>についてもそれぞれ6通りあるから、6×4=24通り(F)とあっという間に答えが出ます。
②第4問
(1)座標点から直線までの距離を出す問題は、統一テスト頻出です。
公式を暗記してください。
気を付けてほしいのは、一般的な直線の方程式y=ax+bをpx+qy+r=0 の形にしてから、公式を使うということです。
(2)模範解答例でも結構ですが、円の方程式の一般形X2+Y2+lX+mY+n=0に3点ABCを代入して計算した方が、少しばかり楽だと思います。
③第6問
(3)真数条件を忘れないこと及び底の値に応じて増加関数または減少となることを思い出してください。
④第7問
統一テストではあまり見かけない問題ですが、図を描けばそれほど難しくありません。できなかった方は、模範解答を見てください。
⑤第8問
微分積分が苦手だからといって、(1)に見向きもしないようでは、統一を突破できません。
代入するだけでいい、超サービス問題です。
(2)の接線の方程式を出す問題は、統一テスト頻出です。できなかった方は、できるようになるまで何度も解いてください。
(3)についても、(2)ほどではありませんが、よく出ます。解けるようになっておきましょう。
ポイントは、面積を求める範囲内で上にある関数から下にある関数を差し引いた後、積分すれば良いということです。
ただし、(3)を解くか否かは、残り時間から判断してください。(3)を捨てるとしても、必ず(1)(2)は解いてください。
それではまた。
過去問に飽きた方はどうぞ↓
高校これでわかる数学II+B〈数列・ベクトル〉 (基礎からのシグマベスト)