今回は、不得意な方が多い英語長文読解問題の解説をします。
本試験においては、問題Ⅶに至った時点で、残り20分は残しておきたいところです。
その20分で、Ⅶの解答と全体の見直しをするので、Ⅶには正味15分しかかけられないことになります。ということは、いつものように、全文を読んでいては時間が足りなくなるということです。
現代文と同様、年度により、読みやすい文章とそうでない文章の出題があります。
過去問解答後、解説の全文訳を読んでみてください。日本語で読んで判りづらい場合には、たいてい英語読みづらいものです(和訳の巧拙もありますが・・・)。
正答を得るためには、文章の意味を完璧に把握する必要は全くありません。問いに答えられればいいのです。つまり、問いについて書いてある箇所だけ読めばいいのです。
それでは、始めましょう。
解答手順
1、問題文を読む
2、選択肢1~4につき、文章中記載されている箇所を探す
3、選択肢に○×をつける
となります。
解答手順で、手間がかかるのは、2の手続です。ときには、文章中離れた箇所に解答根拠の記載があるので注意してください。
詳しい解答は、清水書院刊「統一テスト問題と詳解」の【解説】の[ヒント]を参照してください。
1、(39)について
基本的なことですが、used to~(~したものだ:to以下は、動詞原形)と be used to~ ing(~するのに慣れている=be accustomed to~ing:to以下は、動名詞)を間違える方がいるので、注意してください。
「犬が傍にいるのことに慣れていない人にとって」どうなのか?という問いです。
2、(40)について
「本文の内容に合っているもの」を選択する問題です。こうした内容真偽問題は、全文を読まなければ解答が困難です。後回しにしましょう。
3、(41)について
「どの集団が犬にかまれやすいか?」という問いです。
単語を選択する問題は、間違えると致命的です。慎重に選んでください。
文章中③に記載があります。
4、(42)について
「犬はなぜ高齢者にかみつくかもしれないのか?」という問いです。
文章中⑤に記載があります。また、そもそも、選択肢1・2・4の記述は本文中にありません。
5、(43)について
「どうしたら犬に噛まれることを避けられるか?」という問いです。
本問は、構文が複雑です。読み取るのに時間がかかると思ったら、迷わず後回しにしましょう。
6、(44)について
「犬が襲ってきた場合における、犬の調教師のアドバイスはいかなるものか?」という問いです。
文章中⑯に記載があります。
let(make,have)+目的語+動詞の原形は、「~させる」という意味の使役動詞です。基礎事項を十分確認してください。
7、(45)について
内容真偽問題は、後回しにしましょう。
8、(46)について
「筆者の個人的な経験によれば、あなたがすべきことは?」という問いです。
本文中24に「In my experience」とあるので、ここに記載されていることが判ります。
<まとめ>
長文読解問題では、英語の真の実力が試されます。そのため、得点をアップするのに最も時間がかかります。
統一テスト模試で、通常60点に満たない方は、問題Ⅶで半分正解すれば良しとしてください。それよりも、問題Ⅰ~Ⅵで確実に得点することを心がけましょう。
これで、英語の問Ⅱ~Ⅶについての解答方法についての解説が全て終了したことになります。
それではまた。
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