今回は、生徒さんから頻繁に質問される「年代暗記について」お話します。
日本史の年代はどれくらい覚えればいいのか?
これは、暗記しなければならない事項が多い受験生にとって、切実な質問であると思います。
この質問に対して、わたしは、「まずは、『元祖日本史の年代暗記法』の★★(星2つ)最低限暗記し、★(星ひとつ)は必要に応じて暗記してください」と答えるようにしています。
スポーツにしろ、ゲームにしろ、最低限のルールを知らなければ、ゲームに参加できません。
それと同様、平安京遷都や応仁の乱の年号を言えなければ、日本史を学んでいると言えません。
語呂合わせによる暗記が不得意であれば、どんな方法でも構わないので、早めに星2っの年代を丸暗記してください。
生徒さんの中には、丸暗記をバカにしたり、嫌がったりする方もいます。しかし、「成績のいい人は、記憶力の良し悪しにかかわらず、受験に必要な事項を必ずといっていいほど、正確に暗記しています」。
暗記は理解を助け、理解は暗記を助ける、つまり、暗記と理解は車の両輪です。
暗記から逃げてはいけません。これは、英語や国語、ひいては数学にさえ言えることです。
本題に戻りましょう。
まずは、★★を暗記してください。
それにより、各時代の開始年号が判ります。
例えば、710年平城京遷都⇒奈良時代開始、(諸説ありますが)1192年源頼朝、征夷大将軍就任⇒鎌倉時代、等です。
次に、重要な並び年号を暗記してください。
例えば、1051年前九年の役 1052年末法元年 1053年平等院鳳凰堂完成、等です。「11世紀後半に入って前九年の役」と覚えると容易です。
そして、覚えやすい年号はまとめて覚えてください。
例えば、1221年承久の乱、1331年元弘の変、1441年嘉吉の乱・嘉吉の土一揆、1551年大内氏滅亡、等です。
上記の詳しい方法については、「結論!日本史―石川晶康の日本史 (1)」
結論!日本史―石川晶康の日本史 (1) (大学受験V BOOKS)
をご覧になって下さい。
最後の仕上げとして、「詳説日本史ノート」
の古代・中世・近世・近代別の年表で復習します。
以上で、年代学習はOKです。
それではまた。