夏休みは言うまでもなく「天王山」です。
夏休みの学習の巧拙が休み明けからのスパートに直接かかわります。
さて、皆さんは、夏休みの学習計画どうされますか?
通塾されている方は、ほとんどの方が「夏期講習会」をオプションとして受講すると思います。
断言します。
「夏期講習会」特に、全科目一括受講の講習会は「無駄」です!
夏休みは、現時点までの総復習と未習箇所の先取り学習を行う時期です。
そう考えると、「夏期講習会」は、高額な受講料(なんと、「30万円」という予備校もあります)と交通費と時間をかける割には、弱点補強と先取り学習にほとんど効果がないことに気付くと思います。
統一テストが迫っていることに乗じて、付属生を勧誘するものの、担当講師陣(夏の暑い中、有力な講師は休んでいます)はお粗末です。
どうしても夏期講習に通いたい方は、(開講しているかどうか不明ですが)「関数完全攻略」等のターゲットを絞った、一週間以内で、5万円以下の、苦手克服のための講座を受講することをお勧めします。
では、「個別指導塾」はどうか?
ズバリ、「最悪の選択」です。
個別指導塾は、「塾でマンツーマンで教えてくれる形態」と理解されている方もいらっしゃると思いますが、大きな誤解です。
個別指導塾は、「学習習慣がついていない生徒に自習させるための塾」です。したがって、原則毎回別の講師が当日担当する生徒がしっかり講師から指示された問題を解いているかを見ているだけで、指導しているとは言い難い状況です。
講義は通常1対2または3で行われ、講師は予習等なしのぶっつけ本番で、テキストも塾側の押しつけです。講師と言うよりも「監視員」が生徒さんを見ているに過ぎません。それゆえ、講師の時給は安く抑えられ(時間給ではコンビニ以下です)、自ずとレベルの低い学生アルバイトしか集まりません。希望すればマンツーマン指導にも応じますが、講師の質を考えるととてもお勧めできません。
塾長は、海千山千の社員または個人経営者なので、相談に来た生徒さんとご父兄には「ないことないこと」を言って安心させます。
わたくしの受講生の多くが、
「個別指導塾に半年から1年以上通った」
という生徒さんです。
最初は、上記誤解・割安感・通塾の安心、等々から、個別指導塾に通わせたが、やっと「呪縛」が解けたご父兄からの依頼です。
結論:夏期講習会は不要
入試当日までの学習計画の無いまま安易に「夏期講習会」等を選択すると、「後の祭り」になる場合があるのでご注意願います。